官業と民業(2)2006年05月15日 23:08

 大分間が開いてしまった。半年ばかり忙しくてブログそのものを書けない状態が続いた。あちこちのブログを書いていたのだが、そろそろ明確な書き分けをする必要があると感じている。こちらでは、社会的な問題について自由に書くことにした。  官業と民業ということだが、小泉首相は民業派であることは、自他ともに認めるところだろう。しかし、BSEの問題はどうも逆であるようだ。民業派で言えば、食の安全なども国家は最低限のことをやるべきで、実際の検査や検査表示がなされた上での「選択」は個人が自己責任においてやるべきだということになるのだろう。しかし、日本では安全が確保されない限りアメリカ牛肉の輸入は認めるべきではないという人が多く、今のところ小泉内閣もその原則を守っている。しかし、本心はどうなのだろうか。  「交通事故より少ない」というアメリカの説明は、問題のすり替えである面が強いが、事実としてはその通りだろう。危険部位が料理されて出てくるわけではないし、十分に火を通した料理では、それほど危険がないとはわかっている。食べたい人もいるだろうし、また、業者にとってはかなり深刻な輸入禁止であるということになる。  むしろこの問題は、やはり「民営派」の論理的なあいまいさではないかと思う。