ファシズム化する安倍内閣2007年06月22日 22:55

 安倍内閣というのは、ファシズムに何歩も足を踏み入れた内閣だろう。近い者のいいところを学ぶことは難しいが、欠点をまねすることはやさしい。安倍首相は岸元首相の悪しき例ばかりを学んでいるらしい。これほどの多数の議員を前内閣から引き継いで、きちんとした議論をやれば確実に法案が通るのに、あの強行採決の連発はなんだろう。
 それだけではない、強行採決に抗議して、多少のトラブルがあった野党議員を懲罰にかけるという、信じられないような行動にでた。
 悪いところをまねる力量しかない人物だから、およそ節操がないし、また、事態を創造的に打開していく能力もない。また、責任感というものも持ち合わせていないようだ。
 つい最近までは、憲法改正を最大の争点にすると明言していた。しかし、年金問題が争点として避けざるをえないとみると、今は年金問題が最大の争点だという。もちろん、憲法問題を最大の争点にするといっていた時期においても、政治の最大の争点は年金問題だったのだ。そういう意味では、年金問題で追い込まれたというだけのことで、争点を変更してしまった。しかし、あれだけの多数派で、追い込まれるということが実に情けない力量であることを如実に示している。
 安倍総理、あるいは総理になる前からの、メディアへの統制姿勢はかなりのものだった。そして、自分が、単なる復古的思想という以外の現状に対図深い認識をもっているわけではないから、単なるポーズを示すことが、彼の政治となっている。これこそ、ファシズムの入り口だろう。